「老後のお金が不安。でも投資は難しそうで、損しそうで怖い」——ケアマネとして高齢の方々と接していると、この不安を抱えたまま年を重ねてきた方に本当によく出会います。
結論から言うと、投資未経験の方が老後に備えるのに、難しい知識はいりません。この記事では、私自身も毎月積み立てている「オルカン」とは何か、そして具体的にどう買えばいいのかまで、一つの記事でわかるようにまとめました。
オルカンって何?
オルカンとは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託の愛称です。
ひとことで言えば、世界中の約3,000社の株にまとめて投資できる商品。アメリカ、日本、ヨーロッパ、新興国——世界の主要な企業に、これ1本で分散投資できます。特定の国や企業が不調でも影響を受けにくい。「1社に賭ける」のではなく、世界経済全体の成長に乗る投資です。
なぜ初心者にオルカンなのか
投資が難しく感じる最大の理由は、「いつ買うか・何を買うか・いつ売るか」の正解がわからないからです。個別株で勝とうとすれば企業分析が欠かせませんが、仕事や家庭のある生活で続けるのは現実的ではありません。私自身、個別株に手を出して消耗した経験があります(その顛末はこちらの記事に書きました)。
オルカンなら、この悩みがほぼ消えます。世界全体を買うので銘柄選びが不要。毎月自動積立にすればタイミング判断も不要。あとは持ち続けるだけです。
浮いた時間と気力は、本業での昇給を目指す、支出を見直す、家族との時間を充実させる——そちらに使うほうが、長い目で見て人生の満足度を確実に高めてくれます。
私も毎月積み立てています
私はS&P500(米国株式)と全世界株式を実際に積み立てて比べたうえで、最終的にオルカンの毎月積立に落ち着きました。アメリカ一本に絞るより「世界まるごと」のほうが、私には安心して放置できたからです。相場を見るのは月1回あるかないか。それでも資産は少しずつ育っています。
どうやって買うの?——口座開設から積立設定まで
① 証券口座を作る(銀行では買えません)
投資信託を買うには証券口座が必要です。おすすめは手数料の安いネット証券(SBI証券・楽天証券)。スマホから申し込み、マイナンバーカードか運転免許証をアップロードすれば、最短で即日〜数日で開設できます。
② SBIと楽天、どっちがいい?
- SBI証券:投資信託の取扱数が日本最大級。Vポイント等で投資できる。
- 楽天証券:楽天ポイントが使え、楽天カード積立の還元も。楽天経済圏の方に。
私は両方の口座を持っていますが、正直どちらも優秀です。普段よく使うポイントで選べば間違いありません。なお、店舗型の対面証券をおすすめしない理由はこちらの記事で書いています。
③ 不安なら「ポイント投資」から
いきなり現金を入れるのが怖ければ、買い物で貯まったポイントでオルカンを買ってみてください。「買う→持つ→値動きを見る」の流れを、ほぼノーリスクで体験できます。
④ 積立額を決めて、自動積立を設定
金額の決め方は「投資はいくらから?」の記事に詳しく書きましたが、目安は手取りの10〜15%、少額からでOK。設定してしまえば、あとはほったらかしで大丈夫です。
始める前に、この土台だけ確認
- 生活防衛資金(生活費の3〜6か月分)を現金で確保しておく
- 高い金利の借金があれば返済を優先する
- 無理のない積立額にする(続けられることが最優先)
制度の正確な情報は、金融庁のNISA特設ウェブサイトで確認できます。NISA口座を使えば、運用益に税金がかからずさらに有利です。
コツコツ積み立てる習慣は、体づくりと同じです。日々のたんぱく質補給も、手軽に続けられる形が一番ですね。
まとめ
- オルカンは世界約3,000社にまとめて分散投資できる投資信託。銘柄選び・タイミング判断が不要。
- 私自身もS&P500と比較したうえで、オルカンの毎月積立に落ち着いて継続中。
- 買うにはネット証券(SBI・楽天)で口座開設→積立設定するだけ。不安ならポイント投資から。
- 始める前に生活防衛資金・借金返済・無理のない金額の3つを確認。
老後のお金の不安は、正体がわからないから大きく見えます。世界の成長に乗る仕組みをひとつ作って、あとは今日の生活を楽しんでください。あなた自身が、あなたの人生を一番素敵にできる人です。
※本記事は個人の経験と考えに基づく情報提供であり、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任のもとで行ってください。


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