「投資はギャンブル。貯金がいちばん安全」——そう思っていませんか。実は、その現金にもリスクがあるとしたら、どうでしょうか。
今回は、なぜ貯金だけでは足りないのか、インフレという視点からお話しします。私がケアマネの仕事の傍らで投資を続けている、いちばん根っこの理由でもあります。
現金は「安全」ではない——インフレで確実に目減りする
インフレ(物価上昇)とは、モノの値段が上がること。裏を返せば、同じお金で買える量が減る=現金の価値が下がることです。
たとえば100万円の預金があっても、物価が毎年2%ずつ上がれば、10年後にその100万円で買えるのは「今の約82万円分のモノ」だけ。通帳の数字は減っていないのに、実質的な価値は確実に削られていきます。
世界では物価が上がり続けている
IMF(国際通貨基金)の統計では、世界のインフレ率は2022年に8%を超え、その後も数%台で推移すると見込まれています。長い歴史で見ても、世界的に物価は上がり続けるのが基本です(最新の数値はIMFの公式サイトで確認できます)。
さらに厳しい現実があります。多くの国で、給料の上昇より物価の上昇のほうが速いのです。経済学者トマ・ピケティが示した「r>g」——資産からの収益が労働所得の伸びを上回るという法則は、「働くだけでは置いていかれる」時代を示しています。
日本で暮らしていても無関係ではない
「日本はデフレだったから関係ない」とは言えません。日本は食料もエネルギーも多くを輸入に頼っています。円の力が弱くなれば、輸入品の値段はどんどん上がります。
実際、スーパーの食品も電気代も、ここ数年で体感できるほど上がりましたよね。ケアマネとして年金で暮らす高齢者の方々と接していると、「物価が上がって年金だけでは苦しい」という声を本当によく聞きます。物価上昇は、貯金と年金だけで老後を過ごす人に、いちばん重くのしかかるのです。
インフレに強い資産を持つ、という守り方
では、どうすればいいのか。答えはシンプルで、現金だけでなく、物価と一緒に価値が上がりやすい資産(株式など)も持つことです。
企業はインフレでモノの値段が上がれば売上も増えるため、株式は長期的にインフレに強い資産とされています。世界中の株にまとめて投資できる投資信託を毎月積み立てれば、特別な知識は必要ありません。
具体的な始め方はオルカンとは何か・買い方の記事で、毎月いくら積み立てるかは投資はいくらから?の記事で詳しく書いています。私自身は月3万円の積立を、ほったらかしで続けています。
物価が上がっても、体をつくるたんぱく質は欠かせません。私はプロテインでコスパよく補っています。
まとめ
- 現金はインフレで実質的な価値が目減りする。「貯金だけ」にもリスクがある。
- 世界的に物価は上がり続け、賃金の伸びを上回ることが多い(r>g)。
- 輸入に頼る日本では、円の力が弱ると生活コストが直撃する。年金生活者ほど影響が大きい。
- 対策は、株式などインフレに強い資産を長期・積立・分散で持つこと。
インフレは静かに、でも確実に進みます。気づいた今日が、備えを始めるいちばん早い日です。あなた自身が、あなたの人生を一番素敵にできる人です。
※本記事は個人の考えに基づく情報提供であり、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任のもとで行ってください。


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