高齢者の方が安全に・楽しく体を動かせるよう、対象や状態に合わせた体操プログラムをご用意しました。ご本人のペースに合わせて、無理なくお取り組みください。
はじめる前に|必ずご確認ください
安全に取り組んでいただくために、以下の注意事項を必ずご確認ください。
- 人工股関節・人工膝関節の方、心臓疾患・高血圧の方、骨粗しょう症の方は、事前に医師にご相談ください
- 痛み・めまい・息切れを感じたら、すぐに中止してください
- 車いすの方は、必ずブレーキをかけてから行ってください
- 人工股関節の方:股関節を深く曲げる・内股・足を組む動作は脱臼の恐れがあるため避けてください
無理は禁物です。「少し物足りないくらい」がちょうどいいペースです。
プログラムを選ぶ
🪑 座ってできる体操
椅子・車いすに座ったままできる全身運動。
15分で取り組めます。
対象:椅子・車いす使用の方
🚶 立ってできる体操
比較的元気な方・予防層向けの立位体操プログラムです。
対象:比較的元気な方
🛏️ 横になってできる体操
ベッドの上などで横になったままできる体操です。
対象:自分で寝返りや体を動かせる方
👄 口・顔の体操
嚥下予防・口腔機能維持のための口と顔の体操です。
対象:嚥下機能が気になる方・口腔ケアとあわせて行いたい方
※各プログラムはご本人の状態に合わせてご活用ください。体調が優れない日は無理をせず、休んでいただいて構いません。
どのプログラムを選べばよいか
迷ったときは、ご本人の「今できること」を基準に選んでください。目安はこうです。
- ふらつきなく歩ける方 → 立ってできる体操
- 歩けるが不安定・杖を使う方 → 座ってできる体操から始め、慣れたら立位へ
- 車いすを使用している方 → 座ってできる体操
- ベッドで過ごす時間が長い方 → 横になってできる体操
- 食事でむせることがある方 → 口・顔の体操を併せて
大切なのは、できない動きを無理にさせないこと。「少し物足りない」くらいから始めて、続けられる形を探すのが結果的に近道です。
体操を「続けてもらう」ための工夫
① 時間より回数、回数より頻度
30分を週1回より、5分を毎日のほうが効果は出やすいと言われます。長さにこだわらず、まず習慣にすることを優先してください。
② 声かけは「数える」より「褒める」
「あと3回」より「いい動きですね」。数えられると義務感が出ますが、認められると意欲が続きます。
③ 音楽をかける
なじみのある曲を流すと、自然と体が動きます。とくに集団で行うときは、雰囲気がまったく変わります。
④ 効果を目に見える形にする
「先月より足が上がるようになりましたね」——変化を言葉にして伝えると、続ける理由になります。
なぜ体操が大切なのか
高齢者が介護を必要とする原因の上位には、骨折・転倒や関節疾患が入ります。つまり運動器の衰えが、自立した生活を失う大きな入り口になっているということです。
体操を続けることは、筋力を保ち、転倒を防ぎ、その人らしい暮らしを長く続けることにつながります。詳しくは骨折予防と医療費の記事やウォーキングの効果まとめもご覧ください。
※持病のある方、痛みのある方は、必ず医師や理学療法士にご相談のうえ行ってください。