iPhone Duoを買ってみました。Apple初の折りたたみiPhoneで、一番安い256GBのモデルでも36万4,800円します。
私はiPhoneに精通していません。ずっとSEを使っていて、iPhone 17に替えたときに、すごく便利になったと感じたくらいの人間です。そのときは、Proモデルはオーバースペックで価格も高いと思い、選びませんでした。
そんな私がiPhone Duoを使った感想は、高くて重い、思ったより開かない、対応していないアプリも目につく、というものです。それでも、買ったことには満足しています。この記事では、17や17eとの違い、高額なiPhoneは必要なのか、そして職場の端末選びやデュアルモニターの話まで書きます。
iPhone Duoと17、17e、18 Proを比べる
数字を並べると、違いが分かりやすくなります。価格は256GBのモデルで、2026年9月時点のApple Storeの価格です。
| 17e | 17 | 18 Pro | Duo | |
|---|---|---|---|---|
| 価格 | 12万4,800円 | 15万9,800円 | 21万9,800円 | 36万4,800円 |
| 重さ | 169g | 177g | 211g | 254g |
| 画面 | 6.1インチ | 6.3インチ | 6.3インチ | 閉じて5.4インチ 開いて7.6インチ |
| 顔認証・指紋認証 | Face ID | Face ID | Face ID | Touch ID |
| チップ | A19 | A19 | A20 Pro | A20 Pro |
| 動画再生(最大) | 26時間 | 30時間 | 36時間 | 閉じて44時間 開いて31時間 |
| Apple Intelligence | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
iPhone 17を2台買っても、Duoならお釣りが来ます。Duoで増えるのは、処理の速さというより、折りたたむ大きな画面という体験です。
iPhone Duoを使って感じたこと
| 良いところ | 困るところ |
|---|---|
| 閉じると意外と手に収まる | 高い、重い |
| 胸ポケットにぴったり入る | Touch IDが面倒に感じる |
| Safariなど、Appleのアプリは画面を生かせる | 対応していないアプリが多い |
| 何かできそうな感じがある | 思ったより開かない。何ができるのか分かりにくい |
重いのに、手には収まる
254gは、17より77gも重く、私も重いと感じます。一方で、閉じたときの大きさは幅約8.4cm、高さ約11.8cmと背が低いので、意外と手に収まります。胸ポケットにぴったり入るのも良い点です。
Touch IDに戻ると、面倒に感じる
Duoの認証はサイドボタンに指を当てるTouch IDで、Face IDは使えません。SEの頃は指紋認証を使っていたのに、17でFace IDに慣れた今は、面倒に感じます。私はFace IDのほうが楽だと思っています。
思ったより開かない理由
開くと約7.6インチの大きな画面になりますが、思ったより開く機会は多くありません。閉じたままでも約5.4インチの画面があるので、短い用事なら開かなくても済むからだと思います。私はiPhoneに精通していないので、開いて何ができるのか、さっぱり分かりませんでした。
2つのアプリを同時に使う機能は、良さそう
調べて一番良さそうだと思ったのは、2つのアプリを並べて使う機能(Split View)です。Appleの製品ページでは、片方の画面の写真を、もう片方のメールへドラッグする使い方が紹介されています。
ただ、田舎で暮らしている私には、その機会は少ないかなと感じます。それでも、資料を見ながらメモを取る、メールを見ながら予定を入れるといった作業なら、画面を行き来する時間を減らせそうです。時間の効率を上げたい人や、新しいことを知りたい人には良さそうで、何かできそうな感じはあります。
対応していないアプリは、本当に多いのか
結論から言うと、発売から間もない今は、未対応のアプリがまだ多いようです。未対応でも動きますが、画面の横に黒い帯が出るなど、広さを生かせません。Impress Watchのレビューでは、次のように紹介されています。アプリは更新で変わるので、記事の時点の情報です。
| 状況 | アプリの例 |
|---|---|
| 画面を生かせる | Apple Music、Netflix、Outlook、Claude |
| 全画面に近いが、細い黒帯が出る | Googleマップ、Googleフォト、Kindle |
| 左右に大きな黒帯が出る | メルカリ、Yahoo!ニュース、楽天市場、LINE |
LINEのように毎日使うアプリが未対応だと、開く理由が減ります。発表から発売まで約1か月しかなく、開発元に時間がなかったという見方があります。2027年4月からは、App Storeに提出するアプリにiOS 27以降の開発環境が必要になるので、対応が進むきっかけになりそうです。買う前に、毎日使うアプリの対応状況を確認しましょう。対応したアプリには、App Storeで「Made for iPhone Duo」のバッジが付く仕組みです。
高額なiPhoneは必要か|基準はAIが動くかどうか
では、36万円のiPhoneは必要なのでしょうか。私自身のことを考えても、必要かと聞かれれば、必要ではありません。買ってよかったと思うのは、欲しいと思って、自分で買って、試してみた満足感があるからです。意外と手に収まることも、思ったより開かないことも、買ってみて分かったことです。
私が考える基準は、値段や折りたためるかどうかではなく、AIがまともに動くかどうかです。AIがまともに動かないスマホは、時代遅れになっていくと思います。
困ったことは、AIに聞く時代
困ったことを解決する方法は、本を読むことから検索へ、そしてAIに聞くことへと広がってきました。総務省の2026年版情報通信白書についての報道によると、生成AIを使ったことがある人は58.8%です(20歳以上に限ると52.2%)。
私がそれを実感したのは、Googleのヘルスケアです。Fitbit Airなどで記録したデータをもとに、Google HealthアプリのAIに相談したり、コーチをしてもらったりできます。自分のことは自分で管理する。それが健康にも広がってきたと感じます。ただし、AIは間違えることがあるので、体の症状や薬のことは、データを持って医師に相談する使い方が良いと思います。
AIにお金を払うなら、GoogleのAIプラン
一般の人がAIに課金するなら、私のおすすめはGoogleの月額約3,000円のプラン(Google AI Pro、報道によると月額2,900円)です。最もコスパがいいと思っています。理由は、次のものがまとめて使えるからです。
- Gemini:GoogleのAIを、無料の場合より多く使える
- 保存容量:Gmail、Googleドライブ、Googleフォトで共通の5TB
- Googleのヘルスケア:Google Health Premiumが追加料金なしで使える(Pixel WatchやFitbitなどの機器は別売り)
写真やファイルの保存にすでにお金を払っている人なら、AIと健康管理まで一つにまとまります。料金や内容は変わることがあるので、公式の情報で確認してください。
AIが目的なら、Duoでなくてよい
AppleのAI機能(Apple Intelligence)が使えるのは、iPhone 15 Pro以降の一部とiPhone 16以降などで、SEは対象外です。ChatGPTやClaudeのようなアプリは古い機種でも動くことが多いのですが、スマホ本体のAI機能は使えません。裏を返せば、12万4,800円の17eでも対応しています。多くの人は、17か17eで足ります。今お使いのスマホが古いなら、買い替えを考える理由の一つになると思います。
それでも買うなら、順番を守る
36万4,800円を年3%で20年運用できたと仮定すると、約66万円になります。お金は増やすこと自体が目的ではありませんし、何に満足するかの物差しは自分で持つものです。ただ、満足感があれば何を買ってもよい、という話でもありません。
- 生活費の備えに手をつけない:病気や仕事の変化があっても、当面の生活費が残っている
- 積み立てを止めない:NISAなどの積み立てを減らさずに買える
- 月々の額でなく、総額で判断した:金利0%の分割払いもありますが、36回に分けても月約1万円の固定費が増えます
一つでも当てはまらないなら、今は買わないことをおすすめします。分割払いでは手数料の有無も確認しましょう。金利は、敵に回すと大きな負担になります。
職場の端末は、職員が使い慣れたものにそろえる
ここからは、職場の話です。職員にiPhoneを使っている人が多いなら、職場で使うタブレットや携帯も、iPhoneやiPadにそろえるほうがよいと私は思っています。
きっかけは研修です。パソコンでZoom研修をしていると、操作に慣れていない人が多くいます。一方で、毎日触っているApple製品なら、使いやすいと感じました。新しい機械の使い方を覚えるのではなく、いつもの操作の延長で仕事ができるからです。
端末は、経費ではなく設備投資として考える
AIの時代には、端末の設定や仕事での使い道が数多くあります。そこまで含めて設備投資をしていくことが、企業にとってよいと思います。
たとえば、時給1,500円の職員の作業が1日10分減ると、年240日で約6万円分の時間になります。これは仮の計算ですが、iPad(A16)の7万4,800円と比べると、1年あまりで元が取れる計算です。介護事業所なら、タブレットやスマートフォンは介護テクノロジー導入支援事業の対象に挙げられています。条件は都道府県で異なるので、確認してください。
そろえる前に、確認しておきたいこと
ここは私から注意点を足します。全国で見ると、メインのスマホはAndroidが54.1%、iPhoneが45.6%(MMD研究所、2026年8月調査)で、Androidのほうが多くなっています。大事なのはApple製品かどうかより、職員が使い慣れているかどうかです。
- 職員に聞く:何を使っている人が多いのか、まず確かめる
- ソフトの対応:業務ソフトがiPhoneやiPadで動くか、パソコンでしかできない作業はないかを確かめる
- AIの対応:iPad(A16)はApple Intelligenceの対象外。使いたいなら、iPad mini(A17 Pro)やM1以降のiPadを選ぶ
- 個人情報:AIに入力してよい情報を、職場のルールとして決めておく
親のスマホも、同じ考え方でよい
使い慣れた機種にそろえるという考え方は、親のスマホにも当てはまります。らくらくホンのような高齢者向けのスマホは、私は違うと思っています。自分が使い慣れた機種でないと、説明しにくいからです。「このボタンを押せば、あの人に電話がかかる」という仕組みも、iPhoneならショートカットというアプリで自分で作れます。
パソコンを使うなら、デュアルモニターを導入してください
企業にも個人にも言えることですが、パソコンを使うなら、ぜひデュアルモニター(画面を2台並べる使い方)を導入してください。これだけで仕事の効率は上がります。資料を見ながら書類を作る、Zoomの画面を見ながらメモを取るといった作業で、画面を切り替える手間がなくなるからです。
研究ではどう言われているか
数字には注意が必要です。よく引用される「生産性42%向上」は、利用者に見積もってもらった自己申告の平均で、実測ではありません。他の研究でも作業が速くなった、ミスが減ったという結果がありますが、モニターを販売する会社が関わったものもあります。
それでも、モニターは数万円で導入できます。先ほどの計算なら、1日数分の短縮でも、十分に元が取れます。効果の大きさより、費用の小ささで考えれば、試す価値は高いと思います。2台目の画面に動画やSNSを映してしまうと逆効果なので、そこだけは気をつけましょう。
折りたたみスマホに求めているのも、同じこと
私がiPhone Duoのような折りたたみスマホに求めているのは、まさにこの点です。大きな画面そのものより、ポケットから出してすぐに2つの画面を並べて使えること。パソコンのデュアルモニターに近い使い方が、手のひらでできることです。今はアプリの対応が追いついていませんが、ここが整えば、折りたたみスマホは単なる大きなスマホではなくなると思います。
まとめ:今は満足感で買う端末。でも、今後が楽しみ
- 多くの人は、iPhone 17か17eで足りる。Duoとの差は20万円以上ある
- スマホ選びの基準は、値段よりAIがまともに動くこと
- Duoは高くて重く、対応アプリもこれから。ただし、手には収まるし、何かできそうな感じはある
- 職場の端末は、職員が使い慣れたものにそろえ、設備投資として考える
- パソコンを使うなら、デュアルモニターを導入する
今のiPhone Duoは、便利さより満足感で買う端末です。ですが、2つの画面を並べて使えるという方向は、仕事の効率を上げるものだと私は思っています。アプリが増えて、開く理由が増えていくのが楽しみです。
※価格や仕様、アプリの対応状況は2026年11月時点の情報で、変わることがあります。運用や時間の計算は仮定にもとづく試算で、成果を約束するものではありません。製品やサービスの評価は個人の感想で、金融商品の購入を勧めるものではありません。
参考資料
- iPhone Duo(Apple)
- iPhone Duo 技術仕様(Apple)
- iPhone 18 Pro 技術仕様(Apple)
- iPhone 17 技術仕様(Apple)
- iPhone 17e 技術仕様(Apple)
- Apple Intelligenceの必要条件(Apple)
- App Storeへの提出要件(Apple Developer、英語)
- 介護テクノロジー導入支援事業(厚生労働省)
- iPhoneの価格まとめ(週刊アスキー)
- iPadの価格(iPhone Mania)
- iPhone Duoのアプリ対応(Impress Watch)
- 最適化アプリのバッジ(ギズモード・ジャパン)
- 生成AIの利用経験者(秋田魁新報、総務省 情報通信白書の報道)
- スマホOSシェア(MMD研究所の調査の報道)
- Google AIプラン(Google)
- Google AIプランの料金(gori.me)
- Google Healthアプリとコーチ機能(ケータイ Watch)
- 複数ディスプレイの調査(英語)
- デュアルモニターと生産性の研究(英語)
- 特定の相手に電話をかけるショートカット(iPhone Mania)

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