2026年4月から、年金制度が大きく変わりました。今日は介護の現場で働きながら老後のお金も勉強してきた私が、改正のポイントと「結局iDeCoって使うべきなの?」という疑問にお答えします。
今回の改正で何が変わったの?
今回の年金制度改正で、特に押さえておきたいポイントは2つです。
① iDeCoが70歳まで加入できるようになった
これまでiDeCo(個人型確定拠出年金)は65歳までしか加入できませんでしたが、改正によって70歳まで加入可能になりました。
「65歳を過ぎても働いているから、もう少し積み立てたかった」という方には朗報です。働きながら掛け金を積み立て、所得控除のメリットを受け続けられます。
② 在職老齢年金の減額基準が引き上げ
働きながら年金をもらっている方が対象の制度です。これまで月収と年金の合計が一定額を超えると年金が減額されていましたが、その基準が月62万円に引き上げられました。
iDeCoのメリット・デメリット
今回の改正でiDeCoが注目されていますが、私は正直「iDeCo、万人にはおすすめしない」派です。その理由も含めて、メリット・デメリットを整理します。
iDeCoのメリット
- 掛け金が全額所得控除:毎月の積み立て額がそのまま税金の節税になる。これはNISAにはないiDeCo最大の強み
- 運用益が非課税:NISAと同様、運用中の利益に税金がかからない
- 受け取り時も控除あり:退職所得控除や公的年金等控除が使える
- 強制的に積み立てられる:一度設定すると引き出せないので、貯金が苦手な方には逆にメリットになる
iDeCoのデメリット(ここが重要)
- 原則60歳まで引き出せない:急な出費や病気のときも絶対に使えない。これが最大のデメリット
- 手数料がかかる:毎月数百円の口座管理手数料が発生する
- 受け取り方によっては課税される:受け取り時の税制は複雑で、退職金と重なると控除を使い切ってしまうケースも
- 掛け金の柔軟性が低い:5,000円未満に減額できない。掛け金変更に手間がかかる
老後の資産形成なら、まず新NISAが断然おすすめ
老後のお金を準備するなら、私は迷わず新NISAを優先することをおすすめします。
新NISAは年間360万円(生涯1,800万円)まで非課税で投資でき、いつでも引き出し可能です。iDeCoのように60歳まで拘束されることもなく、柔軟に使えます。
まず新NISAの枠を使い切ることを目標にして、それでもまだ投資余力があるという方がiDeCoを検討するのが現実的な順番です。
iDeCoが向いている人
- 新NISAの年間投資枠(360万円)だけでは足りないほど投資余力がある方
- 貯金がどうしてもできない、強制的に積み立てる仕組みが必要な方
- 所得税・住民税の節税効果が大きい高所得者
ケアマネ目線で感じる「老後に働くこと」の本当の意味
介護の現場にいると、「お金のために仕方なく働いている」方と「好きで働いている」方の違いを肌で感じます。
お金のためだけに働き続けることを強いられるのは、精神的にしんどいですよね。
一方で、お金を気にせず働ける状況での労働は全く別物です。社会とのつながりを保ち、体を動かし、頭を使い続けることは、老後の健康維持・認知機能の維持に大きく貢献します。
目指すべきは「働かなくてもいいけど、働きたいから働く」という状態。そのための土台として、まず新NISAでしっかり資産を作っておくことが大切だと私は思います。
まとめ
- iDeCoが70歳まで加入できるようになった(2026年4月〜)
- 在職老齢年金の減額基準が月62万円に引き上げ
- 老後の資産形成はまず新NISAを優先するのが基本
- iDeCoは「NISAの枠が足りない人」「強制貯蓄が必要な人」向け
- 「お金のために働く」ではなく「働きたいから働ける」状態を目指そう
制度が変わるタイミングは、自分の資産形成を見直す良いきっかけです。
「あなた自身が、あなたの人生を一番素敵にできる人です。」

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