老人ホームへの入居を検討するとき、多くの方が一番気になるのは「実際にどれくらい費用がかかるか」という点です。
聞いていた話やイメージと違って、後から驚くことがないよう、事前にしっかり調べることが大切です。
老人ホームといっても種類は多く、金銭面だけでなく、どの状態まで見てくれるか(医療や看取りまで対応できるか)も重要なポイントです。
老人ホームの種類と費用の目安
特別養護老人ホーム(特養)
- 公的施設で費用は比較的安い
- 月額費用:8万〜15万円程度(介護度や所得による)
- 入居対象:要介護3以上、ほぼ4〜5
介護付き有料老人ホーム
- 民間施設で入居一時金が数百万円かかる場合あり
- 月額費用:15万〜30万円程度
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
- 高齢者向けアパートのイメージ。介護は外部サービス利用
- 家賃・管理費:10万〜20万円程度
- 介護費は別途必要
初期費用と月額費用の内訳
初期費用
- 入居一時金(有料老人ホームの場合)
- 敷金・礼金(サ高住の場合)
月額費用
- 家賃/居住費
- 食費
- 介護サービス費(介護保険自己負担分)
- 管理費(光熱費・人件費など)
- 医療費やオムツ代などの実費
費用で注意すべきポイント
- 家賃・食費・管理費・介護サービス費だけでなく、医療費やオムツ代などの実費も確認
- 介護度が上がるほど、介護サービス費や医療費、オムツ代が増える
思っていた以上に費用がかかる要因
- 医療費:訪問診療や入院の費用は現役世代より高くなる
- 介護サービス費(支給限度額):
- 要介護1:月16,765円(1割負担)
- 要介護5:月36,217円(1割負担)
※負担割合が3割なら3倍になる
※利用した分だけ支払うことになるので必ずしもこの金額になるわけではないが、満額使おうとするケースが多い。なぜか、施設が儲けるため!!!
- オムツ代:自立〜軽度の場合は月1,000〜2,000円程度。寝たきりや失禁が増えると月1万円以上に
- 意外と長生き:10年以上老人ホームで生活する人も珍しくない
必要資金の例
- 老人ホームの費用総額(10年間・月15万円の場合):1,800万円
- 基礎年金6万円だけでは不足額:1,080万円
次回のテーマ
- 不足する 1,080万円をどう用意するか
- 支給限度額って何?どんな介護サービスが受けれるの
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